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富山県、石川県を中心に北陸三県で活動する、ビジネスクリエイティブプロジェクトです。

ローカルにおける企業のマーケティング支援をはじめ、人材採用や育成についてのコンサルティングや各種制作物、広告代理事業を行っています。

記事一覧(15)

ソーシャルの目的は何か?

どうでも「いいね」、より少数の読者のオフラインの頷き。いいねの総数より、確かな売上。それが事業者にとっては一番必要なものです。この、目的と手段をはき違えるといわゆるSNS疲れを起こすものだと、私は思っています。(完全な自論ですが)日本人はそもそも、奥ゆかしさや、垣間見る、という文化や行動を美化してきた国民です。ネットのコメントなどを見ているとだいたい一部の声の大きな人が発言している事がクローズアップされますが、大部分の日本人はそもそも自分の主張を表に出しません。もっと言えば、マジメな話と正義は日本人は苦手なのです。あからさまにそれらを人前で発言できる人を、私はそんなに多く見た事がありません。それは、企業の会議体などを見ても明らかでしょう。議論のその瞬間には敵だったとしても、翌日はケロっとして一緒にバーベキューをできる様な日本人はそれほど多くないはずです。それが日本人の文化だと私は思っています。立ち戻ると、ソーシャルなどで情報を発信することはとても大事です。しかし、いいねなどのレスポンスがないからイコール反響につながっていないと思うのは早計でしょう。いいねをもらいたければ、そういう発言をすれば良いし、だいたいカテゴリーもわかります。一定数の人、いつも同じ人しかいいねはしていないことも容易にわかります。一方で、いいねは押さなくても、深く頷きながら、そのメッセージを受け取ってくれている、静かなる賛同者も沢山いることも事実です。それらの人たちは確かにオンライン上の効果計測には数値化されません。しかし、来店したり、直接話をした時に「あのブログ見たよ」という言葉はよく出てきます。つまり、この手のコミュニケーションにおいても、すでにO2Oの効果計測ははじまっていて、そこを含めてマーケティングの指標を設定していかないと意味が無くなっていくと考えます。例えばフェィスブックのMAU(月間のアクティブユーザー)は55%程度だそうです。さらにその中で積極的にアクションをする人の割合などどの程度のものでしょうか?これは、小泉進次郎氏の言葉をお借りしますが、200人の聴取全てに刺さる言葉やスピーチなど無いそうです。その中のわずか1人でも大きくうなずかせる事ができれば、それが本当のファンの獲得だと言います。私もそうだと思います。故に、繰返しになりますが、事業者が本当に手に入れたいのは移り気などうでも「いいね」では無く、確かな売上と利益である、ということを改めて肝に命じておき、情報発信の手段の1つとしてソーシャルメディアを扱っていく方がよっぽど健全だと思いますし、私自身もいち事業者として、しっかりその役割を考えていこうと思います。

記事:2017年ネット接続の75%がモバイル接続に。

イギリスの広告会社の調べだそうです。「世界60の国と地域について分析した結果、2017年の世界のインターネット利用の75%がスマートフォンやタブレットといったモバイルによって占められる、との予測を発表」皆さんの日々の実体験の中でもかなりのスマホシフトが起きていることは感じているのではないでしょうか。我々も仕事ではPCを使うことが多いので、サイトを見たり、デザインを確認する際などもPC経由で行うことが多いのですが、改めて「スマホファースト」でUIやUXを考える必要性があります。現状、ほとんどのサイトへのデバイス別の訪問者の内訳を見ていても、4:6、もしくは3:7でスマホが多くなっています。しかし、その一方で、スマホ化されたデザイン、UIに連動していないサイトもまた多いものです。各種広告やSNSでの発信により、コンテンツを見てもらうためのきっかけづくりはかなりできるようになってきていますが、問題は「その後」。非スマホ化サイトのため、離脱率が一気に上がってしまい、結果的にミスブランディングになりかねません。webサイトの制作にはある程度のコストが必要ですし、今あるものをなんで変えるの?という議論になった時になかなか経営陣にしっかりプレゼンできるweb担当者や販促・広報担当者はあまり多くないかもしれません。「なぜ変えることが必要か?」という説明に関しては我々のような専門家に代弁させるのも手段ですし、手っ取り早いでしょう。しかし、一方で、コストがどうしても出せないようなケースもあると思います。そういう場合は自社で何かしらの方法論を取る必要性が出てきます。word pressを使って簡易的にサイトを作り上げるのも良いのですが、やはり専門的な知識も必要になりますので、なれない人にとってはちょっと難しく「即効性」という意味では少し弱いですし、担当者が変更になった後などにしっかり引き継げるのか?という問題も出てくるので、もう少し簡単な方法論をさがしてもいいと思います。私は「Ameba ownd」は直感的にわかりやすいUIになっているし、簡単にコンテンツの増減もできるので、前述のような課題がある場合にはひとつのソリューションだと思います。*現にこのサイトもAmeba owndで創っています。少し話はそれるかもしれませんが、「何を創るか」よりも「創ったものをどう見せるか」や「どこの釣り堀に落とせば良いのか」を意識して、打ち手を考える必要性があるでしょう。「課題の種類」自体はものすごく多岐にわたるケースは多くありませんが、それぞれの組織にはそれぞれの事情があります。当然のことながらそれらの事情と、施策の実現可能性、優先順位に合わせて、打ち手は変わってきますので、そこを見極めながらソリューションを出していくように我々も心がけています。モバイルへの対応の可否がブランディングにも影響する、という前提でローカルにおけるマーケティング活動も実践していきたいものです。オマケ:今日のオススメ画像は、我らが高岡市のキャラクター「利長くん」。http://www.takaoka.or.jp/d_cat/d_cat4/  ←高岡市観光協会のwebサイト個人的には↓の壁紙、ダウンロードしました(なうw)

コラム:価値観のあう人と仕事をしたほうが良い理由(前編)

「価値観が合わなかった」「方向性の違い」「見ている方向が変わってしまった」いずれもバンドの解散や離婚する時に出てくる言葉です。価値観のあう人と仕事をすべき、ということを今日は考えてみたいと思います。■そもそも価値観ってなんなんだ?いきなり大上段からはじめますがw、大元をただすと、私は初等教育か、5歳児くらいまでの教育まで遡る気がしています。つまり、その個人の価値観には、親の、その親の、また親の、という「生まれたときからそうだし!」というその人の中での常識が根底にあるわけです。(私はそう思っている)だとした時に、仮に会社員になって、たまたま一緒の部署になったくらいの人たちと、価値観なんて合うわけがないのである。(会社の人事権は個人には全く裁量がないわけであたりまえなんだけど、意外とココ重要なんじゃないかと思っている。)例えば、「はたらく意義」とか「モチベーション」について話しをする時でも、その相手が働くことを善ととらえているか、必要悪とらえているか、によって当人の全ての言葉の受け止め方が変わる。この辺の一人ひとりの価値観や琴線というか、どこに触れたら地雷が爆発するかな-、みたいなところを、私達マネジメントは無神経なふりしてつついたりする。(これ、超コワイ作業なんです、実はw)■価値観が合わない人と仕事をするとどうなるのか?個々の価値観が合わなければ(合わないという前提にするならば)、それをある程度のレベルで合わせるようにルールを作らないと組織はカチャカチャになります。作られたルールを尊守する人(役割)が得意な人が結果としてマネージャー(管理職)になるわけです。(そもそもマネジメント、という言葉を「管理する人」って勘違いされている事も多いのですが、その話すると長くなりそうなので一旦おいておく。)ちなみにマネジメントの対語はアントレプレナーシップ(起業家)だと、私は思います。話を戻して、価値観が合わない人と仕事をするとどうなるのか?まず、・言葉が通じない。(共通言語以前の問題)・勘どころがずれる。(え!?そこが引っかかってたの??となる)・ゆえに、そのものの良さが、どうやっても伝わらない。(ことが多い。)*一旦、お前の説明力不足だろ!?という批判は受け付けませんw。どちらかと言うと説明力は高い方なので。これを解消するのはなかなか骨の折れる作業です。日本人の生産性が低いのは、会議が多いからだ、なんて言われることもありますが、まぁ、たしかに納得です。しかも、そこに「理解しようとする姿勢が欠如」したら、もうどうしようもないですね、、、というところまで書いて、これはなかなかの大作になりそうな予感すらしてきたので、今日はvol.1として、一旦ココまでで、終了しようと思います。つづく。