「情報爆発と処理リテラシーの乖離」
結局、人間は一度に処理できる情報量はそんなに多くはありませんので、
あまりに多くの情報が検索の向こう側にあったとしても、それを的確に取捨選択することはかなりの困難になりつつあります。
大手のポータルサイトや、キュレーションサイトは情報の量こそが、メディアを運営していくためには重要ですが、
(広告収入モデルによるマネタイズの面からも)
では、それって本当にユーザーのためになっているのだろうか、
本当にユーザーはそこから必要な情報にたどり着けているのだろうか、
という疑念が出てきます。
ネットのみならず、雑誌などでも情報量は多ければそれで良いのか?
というと多すぎず少なすぎず、かつその内容が適度にバリエーションに富んでいる、というなんとも作りて泣かせの絶妙なラインが有るように思います。
さて、
本当に情報が必要なタイミングというのは、瞬発的なレスポンスを期待してい場合も多いし、
今まさに知りたい、すぐに解決したい、というモチベーションで情報を検索することが多いように私は感じます。
にも関わらず、出てくる情報は大手口コミサイトやポータルサイトばかり。
そこで上位表示されているそのポジションはお金で買われたもの。
となると何を基準に情報を選択したら良いのか、もはやわからなくなってきます。
アナログからデジタルへ時代は流れてきましたが、時代の流れで行くとそろそろもう一回アナログに戻るような気がしています。
正確に言うと「ネオアナログ」とでも言うのでしょうか。
アナログとネットがハイブリッドされたもの。
テクノロジーは人間の意思決定を支配するものではなくて、人間の意思決定のサポートを精度高く行ってくれるもの、になってくれれば良いのですが。
そんな現状で、実はGoogleよりもよっぽど役に立つのが、近くにいるプロフェッショナルなわけです。
いわゆる「信頼できる情報筋」って存在です。
地元情報誌の出版社の営業マンなんか、ほんとにすごくて、雰囲気や人数や誰と行くかなどの基本情報伝えると、結構な精度でいくつかの案を出してくれます。
本当はこういう情報が一番信頼できるんですが、はじめて訪れた観光地で、こういう情報に触れるのはなかなか難しいものです。
(タクシーの運転手さんとかにはよく聞きますけどね。)
こういう情報を持っている存在に簡単にアクセスできるプラットフォームが整っているととってもありがたいんじゃないかなぁ、と思うのです。
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