業界全体の潮流なのか、それとも特定の企業だけの問題なのか。
下記は、日販(日本出版販売本社)の「事業別損益内訳」には単体の上半期業績の数字。
・売上高:2399億1800万円(前年比171億5200万円減)
・営業損益:3億300万円の赤字(同4億4800万円減)
・経常損益:1億3300万円の赤字(同4億6400万円減)
営業損益での赤字、かつ本業での赤字は初とのこと。
業績悪化の要因のひとつに書籍離れ、書店の廃業など販路の状況が変わったことが上げられるようです。
本や雑誌、新聞などの出版物は明らかに制作にかかる工数(物的、人的なコスト)がかかりすぎる。
コストが嵩むのでそれを消費者やスポンサーに転嫁せざるを得ない。
しかし、転嫁すれば値上げとなりこの記事の中でも言われているが「本当に書籍が好きな人」以外には受け入れられなくなる。
どんどん本自体が嗜好品となり、買うこと自体が贅沢な行為になっていく。
私の周囲を見ていても、書籍にお金を出すそうはどんどん少なくなっているように思うし、
kindleやkoboなどの電子書籍のほうが圧倒的に安く本を買えたりする。
だから、よっぽど価値のある本でなければわざわざ買わないし、試し読み的に買うのであれば電子書籍で買ってしまう。
(現に私もそうなってる)
とするならば、本当に良いコンテンツを作らないと売れない(わざわざ本を買わない)わけで、ある意味、粗悪なコンテンツが淘汰されていいのかなあ、とも思ったりするわけです。
様々な書籍も出てるけど、どこかで聞いたような話の焼き直しであったり、なんとなくジャケ買いしてしまって失敗することも多いので、
そういう当たり外れを回避しようと思うと、どうしても電子書籍のほうが安心というか、「外れてもしょうがない」という感じになってしまうわけです。
一方での書籍類からしか情報を取得できないそうも以前いるわけで、当面は無くならないが、
デジタルに親和性の高い世代が中心となる近い将来と、今後のデバイスの発展によってもっとデジタルが身近なものになることは容易に想像がつくわけであって、
出版業界はやはり勇気を持った舵取りが必要になっているのだと感じます。
参考記事↓
http://biz-journal.jp/i/2015/12/post_12686_entry.html
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